地上に降りた最後の天使だと思った。
痛い!痛すぎる書き出し!!
だけどしょーがないじゃない、ホントにそう思ったんだから!
ご挨拶が遅れました、2度目の書き込み、キノコこと毒キノッピーです。
もうめんどくさいから、かな表記。
初めて祐実を見たのは、『具が大きい』のCMでした。
おそらく8歳くらいの祐実が、小林稔侍扮する父親に、「どんぐり」だか「あんぐり」だか「具志堅」だか忘れたが、文字の中に『ぐ』が入る習字を見せて、誉めて貰おうとするのだ。だが、父稔侍は何故だかそんな愛らしいはずの娘を冷たい目で視る。そしてにこりともせずに言うのだ。
「“ぐ”が大きいんじゃないのか」
…誉めてもらえると思っていた。
笑ってくれると思っていた。
だって学校では誉められたんだよ?
先生に、祐実ちゃん上手だねって…、おうちの人にも見せてあげなさいって…
さっきまで笑顔だった祐実の顔が、みるみるしぼんでいく。
寂しそうにうつむく。
台所では若い母親が、そんな父娘のやりとりを聞いているのかいないのか、包丁をトントンと、夕食の支度に精を出している。
このCMは衝撃的だった。
もちろん祐実のあどけない可愛さにまず釘付けになったわけだが、ただ可愛いだけじゃここまで祐実に惹き付けられはしなかったろう。では何に惹かれたのか?それは祐実の、愛されない寂しさ、その不幸にだ。あの子供の狂おしい孤独に、胸がキュンキュン締め付けられて、当時自分も思春期だった妄想だらけのティーンネイジャーはのた打ち回ったのだ!可愛い!守ってあげたい!す、好き!!
その後祐実は、飛ぶ鳥を落とす勢いで売れっ子子役になって行き、すぐに私だけの祐実ではなくなっていく(でゆうかもとから私だけの祐実じゃないわけだけどそこはイタイからスルー)。
あれよあれよという間に国民的スターになっていく。が、しかし、どこまでも祐実には暗い影が付きまとっていた。
まず1993年公開の祐実初主演映画、『REX』
角川春樹の麻薬所持問題で公開一週間で打ち切り…だったような気がする。
ちなみに私が唯一持っている映画のビデオがこれ。
そして翌1994年、ついに伝説のTVドラマ『家なき子』が始まる。
言わずと知れた祐実の真骨頂がここにある。
このドラマには第一話からやられた。
家庭の事情を気遣う担任教師に呼び出された祐実は、その親切な教師を陥れる為に自らのパンツをずり下げ、突如として泣き喚くのだ。「先生、止めて下さい、先生!」
小学生だぜオイ!そして祐実の画策通り、教育熱心な若い教師は冤罪によりその場を連れ去られる。残された祐実の冷たい、冷たい瞳。ゾッとした。あまりに魅力的で。
そしてあのCMを思い出した。
おそらく稔侍は祐実の本当の父親ではない。そもそも祐実の父親にしては若干年が行き過ぎている。遅くできた子なら、ただでさえ可愛い我が子だ。目に入れても痛くないほどだろうに、あの仕打ち。「あの父親は我が子に対して冷たすぎる」と、当時本当に新聞に投書があったくらい、稔侍の視線には愛情の欠片もなかった。そしてあの若い母親。
娘が父親に可愛がられていないと感じたら、普通なら泣いて怒って抗議するところなのに、見てみないふりを貫き、淡々と、食事の支度だけを我が身の最大の使命であるかのように台所から離れない。この家族関係は異常だ。そうだ、あれは負い目だ。母親には負い目があるのだ。だから祐実を稔侍から守れないのだ。祐実は、母親の不貞の末にできた望まれない子だったのだ。
そ、そ、そ、そらーとうみとのあいだにはー!!
ああ、妄想楽しい。本当はもっと、祐実の芸歴分だけ妄想は続いていくわけですが、さすがにここにアップするには長すぎるのでこの辺で止めておきます。
下版が差し迫ってて入稿遅れまくってんのにこれ書くのに1時間も使っちゃったよ。
な〜にしてんですかワタシ〜。バカじゃな〜い…。