M-1 サンドウィッチマン優勝おめでとう
茸です。
今年ももう終わりですね。
今年一年はどんな年だったかなぁ。去年までと比べると業務内容も変化し、それにともなって仕事関係の新たな出会いも多くあり、自分なりに発見と成長の年でした。大変ではあったけれども、責任の伴わないところに本当の仕事のやりがいや喜びはないわけで、一言でまとめると「仕事ってやっぱり楽しい」ってとこでしょうか。2007年はそんな年でした。
さて、仕事以外での私の楽しみといえば、惰眠、だらだら食い、テレビ、テレビを観ながらのながら携帯ゲーム、読書、映画などですが、惰眠やだらだら食いについて話すのは来年にして今年の〆は映画について。
先日自宅で今年観た映画のパンフレットを整理したのでここに列挙します。
・武士の一分
・鉄コン筋クリート
・僕は妹に恋をする
・どろろ
・ユメ十夜
・蒼き狼-地果て海尽きるまで-
・さくらん
・檸檬のころ
・蟲師
・黄色い涙
・星をかった日
・主人公は僕だった
・パッチギ!LOVE&PEACE
・神童
・スパイダーマン3
・ゲゲゲの鬼太郎
・エヴァンゲリオン新劇場版:序
・アヒルと鴨のコインロッカー
・クローズZERO
・舞妓Haaaan!!!
・傷だらけの男たち
・トランスフォーマー
・ボーン・アルティメイタム
・ヘアスプレー
・クワイエットルームにようこそ
・自虐の詩
・ナンバー23
・エクスクロス
・大日本人
・BABEL
・ミス・ポター
・怪談
・キサラギ
・腑抜けども、悲しみの愛を見せろ
・憑神
・監督・ばんざい!!
・DEATH PROOF
・包帯クラブ
・レミーのおいしいレストラン
・やじきた道中てれすこ
・モーツァルトとクジラ
・机のなかみ
・イラク-狼の谷-
・コンナオトナノオンナノコ
・ディテクティヴ
・ウィッカーマン
・夕凪の街 桜の国
・ナルコ
・ロンリーハート
・はじらい
・パルス
・ブラックブック
たぶん「武士の一分」から「黄色い涙」くらいまでは観た順に並んでると思いますが、その後は順番ぐちゃぐちゃです。
52本か…。次の休みに「魍魎の匣」を観に行って今年は最後の予定だから53本観たという事です。こうしてみると結構観てるけどまだまだ観たかったのに観れなかった映画がたくさんあります。「天然コケッコー」「赤い文化住宅の初子」「吉祥天女」「LOVE DEATH」「プラネット・テラー」等々…。「デス・プルーフ」なんか「プラネット・テラー」と一緒に観なきゃ面白さ半減なのになー。
観たかった映画を何故見逃したのか。その原因のほとんどは単館上映だったからなんだけど、単館系の映画は渋谷でやってる率がかなり高い。渋谷はできればあんまり行きたくない街ナンバー1だもんだから、ついつい後回しにしてる内に終わっちゃったんだよなー。あと、映画はなるべく終わりかけに観に行きたい方なので、それも原因の一つ。まだやってるハズと思っていたら、意外と人気なくて早々に打ち切りになってたりとか。
なんで終わりかけに観たいかと言うと、言わずもがなですが映画館が空いてるからです。まるで貸し切りのよーな状態で周りを気にすることなくのびのび観れる映画サイコー!「どろろ」なんかは、割と封切り間もなく行ったもんだから人が多くて、高校生のカップルが途中で飽きておしゃべりをし始めたり携帯を見出したりしたのでそういうのがすごく残念。気が散って半分も楽しめなかった。「トランスフォーマー」も終わりかけに観に行ったんだけど、にも関わらずこの時は後ろの席の人が興奮して私の座席に身を乗り出してきてしまったので髪の毛が引っ張られて痛い!などという滅多にない悪環境での鑑賞となってしまいました。さすがに腹が立ってなんだこの客!と後ろを振り向いたらフーリガンみたいな目の逝っちゃった外人だったので静かに正面に向き直りました。関わってはイカン。ま、それくらい映画が面白かったって事よね、という事でムリヤリ自分を良い人のメンタルに持っていきました。でも実際、上映中に携帯を見られるよりはなんぼか許せる。
そんなワケだからでっかい映画館よりも寂れた映画館の方が好きなんだけど、いつ潰れるか気が気じゃないよー。ご飯屋さんも、人気のない空いてる店が好きで通い出すと潰れちゃうし。そりゃ、空いてるんだから潰れるだろうけどよ…。どっかに人がいなくて長持ちする店はないものか。
と、いうワケで観た映画のタイトルを見ると映画そのものもさることながら同じくらい映画館の事をよく思い出します。映画館は大事よー。いつかどこかの田舎町で寂れた、でも感じのいい映画館でもやりたいな。そういうのって夢だよなー。
では最後に、普通今年観た映画の話するんだったらこれを真っ先にやるべきなんだろうけどそれほど重要でもないベスト3の発表でも。しかしベスト3なんて個人的な嗜好の問題なので参考にしないで頂きたい。あなたと私の趣味は違いますから!と、前置きしてまず次点から
次点 腑抜けども、悲しみの愛を見せろ
3位 夕凪の街 桜の国
2位 クローズZERO
1位 ブラックブック
でした。
次点は割愛して「夕凪の街 桜の国」は最初から最後まで泣き通しだったなー。泣き過ぎて映画館を出たら顔が変わっていました。特に「夕凪の街」編は堪らなかった。
なあ、嬉しい?
十三年も経ったけど
原爆を落とした人は私を見て
「やった! またひとり殺せた!」
ってちゃんと思うてくれとる?
このモノローグを最後に二度と目を開かなかった皆実のあったであろう幸せを思うと泣ける。皆実に関わった人全ての皆実を失っても生きて行かなきゃならない人生を思うと泣ける。この手の映画、絶対そんなに客入らないと思うけどこういう映画こそたくさんの人に観て欲しい。
「クローズZERO」は文句無しに爽快だった!話なんか無くていーんだよこういう映画は。絶対的な暴力の世界を三池崇史くらい魅力的に描ける人いないのでは?この人の映画はいつも若干ホモ臭いところもイイ。去年だけど「46億年の恋」なんてまんまホモだった。安藤政信と松田龍平でホモ映画を作ろうだなんて嬉しいこと考えてくれるよ。ただ六本木でしかやってなかったのが辛かった…。渋谷についであんまり行きたくない街、六本木。できれば新宿か池袋か中央線沿線のどこかでやって下さい。
付け足しみたいになっちゃったけどこの映画を観てそれまでどこが人気の秘訣なのかわかんなかった小栗旬のカッコ良さを認識できました。花沢類やイケメンパラダイスではわからん。
そして山田孝之はやっぱりいい役者。演技の重さが違う。あの何やってても滲み出てる暗さが演技を本物に見せる。
「ブラックブック」は久しぶりにちゃんとした映画らしい映画を観た気にさせてくれた一本でした。ナチス占領下のオランダでユダヤ人女性ラヘルがエリスと名前を変えレジスタンスのスパイとして体を張った諜報活動をする話。最後まで誰が味方で誰が敵なのか分からなかった。映画として素直に凄い。邦画の低予算の小品とかB級ホラー映画とか大好きだけど、たまにこういう正当派の重厚な映画を観るとなんというか、映画そのものに対する畏敬の念みたいな物を抱きます。こういう映画は毎週は観れない。でもこの映画撮った監督って「インビジブル」の監督なんだよね…。それもすごいよなあ、なんか…。
というワケで私の今年のブログは終わり。
本年はお世話になりました。
来年も宜しくお願い致します。
TrackBack URI : http://www.shobunkan.com/blog/wp-trackback.php?p=195
Comments (0)