女子校生にからかわれた俺(三十四歳)
1
夜9時頃、公園を歩いていた。
茶髪女子校生のグループがたむろしていた。
彼女らの横を通り過ぎ、十秒後の事。
駆け足の音が後ろの方から迫って来た。
迫り来る人物は
「キャキャキャッ」とはしゃいでいた。
公園は広く、人は少ない。
状況的に、さっきの茶髪女子校生に間違いなかった。
女子校生は俺に触れそうな至近距離で追い抜くと振り返り、
俺の顔を覗き込み、目が合うとヒャハハッと笑って離れて行った。
「何してんの」
「あの人追い掛けようと思って」
ゲラゲラキャハハ……。と盛り上がる声が聞こえた。
そしてまた背後から、はしゃぎ声と駆け足の音が。
今度は二人だ。二人は俺を追い抜くと、
やはり俺をからかう態度をしながら離れて行った。
攻撃はもう一度あった。
俺の周りをグルグル回るのだ。
怖かった。
茶髪ギャルらが俺をからかったのはなぜだろう。
(1)ダサい男だから
(2)イケメンだが弱そうだから。
2
彼女いない歴5年。
でも女怖いし もういいや。
そんな俺なのに、
病院で
「睾丸に炎症がある。最近性行為は……?」
「えっ、全然してないですよ!?」
という話になった。
でも全然セックスしてない。
だとすると、
アブノーマルな自慰方法から推測するに、
オナニーの時に
バイ菌が入ったと思われる。
でも思わず見栄をはって、
「そう言えばこの前性行為しました」
とウソをついてしまった。
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