2008/7/9 Wednesday

カンボジアで神を見た。

Filed under: 近況・その他 — taka @ 10:14:45

タカです。
先日、地雷除去と小学校建設のお手伝いをするために、
カンボジアに行ってきました。
・・・・・と、いうのは、もちろんウソで、
ただの観光で行きました。
カンボジアまでは飛行機の直通便が出ていないので、
ベトナムのホーチミン空港まで行き、そこから乗り換えです。
乗り換え待ちの時間を含めると、7時間くらいはかかるでしょうか。
日本からは本来近いけれど、遠い国です。

カンボジアはとにかく蒸し暑い国です。
初日はアンコールワットの見学です。
アンコールワットは12世紀前半に建てられたヒンドゥー教の
寺院でもちろん世界遺産に登録されています。

第一回廊にはカンボジアの天地創造の石のレリーフが何百
メートルも続いています。(カンボジアではそれを乳海攪拌という)
善神と悪神が蛇の綱を使って綱引きをしており、よく数えて
みると善神のほうが数が若干少ないので苦戦している場面
などは、おもしろい。
第二回廊は仏像などがおかれていますが、盗掘により顔
などはほとんどありません。
そして、第三回廊は修繕中のため残念ながら入れませんでした。

その後、家族でゾウさんに乗って、観世音菩薩の石顔で有名
なバイヨンの遺跡に移動し、そして、溶樹が遺跡を侵食して
いることで有名なタ・プロームに行ってきました。

タ・プロームでは考えさせられました。
日本では、大事な遺跡を大樹に侵食させるなんてことは考えられません。
でも、タ・プロームでは、あえてそれをさせています。
それは、人間の創造物が自然によって破壊されていく姿。
つまり、人間は自然を破壊していますが、自然もまたゆるや
かに人間の創造物を破壊していくのです。

その時、アンコールワットで見た善神と悪神の綱引きを思い出しました。
「もしかして、悪神って人間のことなの?」

No Comments

No comments yet.

RSS feed for comments on this post.

Sorry, the comment form is closed at this time.

HTML convert time: 0.124 sec. Powered by WordPress ME