バイカオウレン
流石に鈍感な現代人でも、そろそろ体感する「春」の到来です。
我が庭の花卉も、ほとんどの物が花芽や葉芽を伸張しておりますが、
そんな中で、既に散ってしまった花もちらほら。
前回紹介したスノードロップなぞはその典型で、
ほんとに早春の一時だけしか愛でることが出来ないのですが、
だからこそ、この時の為に一年間世話をする愚直さに酔いしれてます。
サクラの花が美しいのは、やはり散るからなのですね。
こちらも既に花を終えたのですが、
大好きなもう一つの花がバイカオウレン。
梅の花に似ている黄蓮、という意味のようです。
常緑の可愛らしい葉から「五加葉黄蓮」とも呼ばれるとのこと。
基本的には日本の山野草で、
あまり野山で見かけたことはないように思うのですが、
小さすぎて見落としてるだけなのかも知れません。
背丈は10cm〜花は直径1cmくらいでしょうか。
これでも数ある黄蓮の中では、最も花が大きいらしいです。
アプローチにあるイロハモミジの根元に昨年地植えした株は、
夏のあの暑さで葉が焼けてしまい、
その後、枯れてしまったかと思っていたのですが、
何と、枯葉の合間から一本だけ花茎を伸ばし、見事に咲いておりました。
丈夫さに定評のある草だけに流石です。
写真は3号鉢に植えて養生した株です。
現在はこの草に独特の実がなるのを愉しみにしております。
根が浅く張るので、そのうちカザグルマの下草に寄せ植えてみようかしら、
などと考えております。
ビバ和風。
(在りし日の……2008/3/2)
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