サフラン色の不思議
原田真二の『タイムトラベル』という曲をご存知だろうか?
代表曲『キャンディ』に次ぐ認知度、『愛してかんからりん』よりはヒットした名曲。
「時間旅行のツアーは如何?」と繰り返すサビを記憶している方も居るかも知れない。
その中のフレーズに「蕃紅花(サフラン)色のドアを開けた〜よ」という箇所があって、
当時の私は「サフラン色って何色?」と悩んだものだった。
今年の猛暑の影響か、秋なのに咲いてしまう春の花に混じって、
我が庭でもやっと咲き出した秋の花、サフラン。
土に植えないで机の上に転がしてても、
日照さえあれば開花するほど手が掛からない球根だ。
花はきれいな紫色なのだが、特徴的なのは三本の赤い雌蘂。
この雌蘂を乾燥させて集めると、世界一高価なスパイスとなる。
香辛料としてのサフランの使い方では、
成分を抽出したお湯で米を炊く「サフランライス」が最もポピュラーだろう。
そこで「サフラン色」の謎に戻るのだが、
サフランライスは俗に「黄色」である。
そんなことから、当初の私は「サフラン色=黄色」と思いこんでいたのだが、
実はスパイスとしてのサフランは、雌蘂の色通り「赤い」のだ。
スパイスに凝ってた頃は「サフラン色=赤か黄」と信じ込んでいた。
更に最近、花を愛でるようになってからは、
「サフラン=紫」という方程式が頭に刷り込まれてしまっている。
果たして松本隆はどのように考えて作詞したのか。
また原田真二はどう思って作曲し、歌ったのか。
何故か今頃になって、気になってしょうがないSCATなのだった。
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