毒と薬
先日、家人の実家にお邪魔して、
暑い中つらつらと庭を眺めておりました。
驚くほど多花なキンカンの花序がほころびはじめ、
サルスベリの桃色の花もまだたっぷりと。
ハンゲショウやキョウチクトウの花は散り始めていました。
今年は冷夏で梅雨入りも遅かった所為か、
夏の花々はなんとなく居心地悪そうに、
ひっそりと咲いている気がします。
季節を先取りして咲いている秋の花もちらりほらりと。
幼い子供達が、花を摘んでは遊んでいるのを見かける度、
有毒植物の事が気になります。
例えば庭や公園、山野に得体の知れないキノコが顔を出していたとしても、
大多数の大人や子供は、いきなり食べる事もないでしょう。
けれど案外身近にある毒草は、
大人達にも知識が無いことが多いようです。
毒草としてトリカブトや彼岸花、ハシリドコロにアセビはご存じでも、
スズランやジギタリス、キンポウゲやキョウチクトウあたりは怪しいところ。
売っている花屋さんでも特記することもなく、
これらの園芸品種はまた見事な花を付けたりする物です。
基本的に毒と薬は同じ物、
毒物の致死量と分量の兼ね合いで、
大変役に立つ強心剤やなんかに化けたりするのも
面白いところですね。
広島の青空の下で真っ赤に咲き誇るキョウチクトウ、
まさに平和のシンボル。
使い方を間違えないで欲しいものです。
因みに我が庭にある有毒植物は、
アセビとキツネノカミソリくらいなのですが
(気を付けるに越した事はないので)、
幼児が口にしたりしないように注意しております。
モロヘイヤの種はヤバイので絶対口にいれない!
雑草のトウダイグサの類も触るとかゆくなったりするので、
皆様お気を付けあそばせ。
写真はカジイチゴの葉の下から花茎を伸ばす、
アガパンサス‘ストリームライン’。
毒とは無関係です(7/26)。
ナガサキの日に。
SCAT
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