2007/4/23 Monday

甘酸っぱさを甘く見んな

Filed under: 映画・DVD — doku-kinoppy @ 17:45:55

キノコです。

世の中には、色んな映画がありますよねー。
昔勤めていた会社の社長は大変な映画好きで、社員も強制的に週に一度は映画を観させられていたのですが、その頃の習慣がまだ残っていて今でも週に一度は映画を観る生活リズムになっています。

当時印象に残っている社長と社長の友人K氏のやりとり。

社長「『シンドラーのリスト』は駄作だ!俺は今までゴマンとユダヤ人の映画を観てきたからわかるんだ」
K氏「五万もユダヤ人の映画はねえよ」
社長「………。」

確かに五万も作られてないよね〜。

さてそんなわけで色々映画は観るんですが、大体は邦画を観てます。理由は、洋画は字幕を追うのが面倒くさいから。他にも私なりに選ぶ基準はあるんですが、泣ける系の映画はなるべく観ないようにしています。結果的に泣ける分には構わないが、泣かそうと思って作られている映画はあんまり感心しないのよ〜。『セカチュー』とかね。あとあんまりゆっくりしっとりセピア色な感じもね。『メトロに乗って』とか『天国は待ってくれる』とかね。あ…要するに岡本綾が出てる系の映画ね。いや、わかりません。わかりませんよ。なんせ観てないんですから。観たら大号泣の末に「私が間違ってました!素晴らしい!岡本綾ちゃん萌え〜!」となるかも知れません。知れませんけど、とりあえず他に観るもんがある時はそういう映画は観ないので、気がついたら上映が終わっています。

そんな中で、この映画もどうもポスターやら予告を観る限りしっとり系のセピア色な感じがしたので、まあ観ねえだろうな〜と思っていたんですが、観てしまいました。『檸檬<れもん>のころ』。

なんで観ない観ないと思ってたのに観ちゃったのかな〜。未だによくわかりませんが、結論から言うとこの映画は全くしっとりでもセピア色でもなく、スタローンやシュワやジャッキー・チェンが生温く感じるほどのエキサイティングな心のアクション映画でした。観る前は甘酸っぱい恋愛青春映画だと思って観たのに、観終わった後も間違いなく甘酸っぱい恋愛青春映画だったのに、観る前と観た後で恋愛青春映画の認識が変わったというか、つまり私の甘酸っぱいものに対する考え方こそが甘酸っぱかったっていうか…。甘酸っぱいってハンパねえ。普通の高校生の青春って、こんなにデンジャラス・ラブだったのか!!
恋や進路や夢の壁に真正面からぶつかってなんのガードもなく傷つく少年少女達がとにかくエロい。なんにもエロいことしてないのに。私達って10代の頃こんな風だったかしら?思い出すと禁断の蓋を開けてしまう気がしてお、お、思い出すのが怖い!!やめとこう!!
映画館に全然人が入ってなかったのをいいことに(興行収入は大丈夫か?)、小声で「ギャー」とか「ヒー」とか叫びながら観ていたので、映画館を出たときには全身にじっとり汗をかいて軽くマラソンした後のような疲労と倦怠感でした。つかれたぽ…。

今後観る人がいたらちょっとだけネタバレになるんでアレなんだけど、1シーンだけ特に手に汗握った箇所を書きます。書かせて!

少年と少女の通学電車。たまたま二人、乗り合わせる。
少女「そんな…じっと見られて、なんにも感じるななんて言われても…無理」
少年「もう…見ない。だから…避けんな」
いても立ってもいられなくなって、降りる駅ではないのに降りようとする少女。の、腕をガッと掴んで少年!
「逃げんな!!」

うわーーーーっ!!たーーすーーけーーてーードラえも〜〜ん!!

このあと、本当に降りる駅に着いて少女は逃げるように場面を立ち去るのですが、車内に残された少年は慌てて逃げたために少女が置き忘れたリップクリームをじーーーっと見つめます。そのリップクリームの匂いがレモンなんですわ。だから、『檸檬のころ』。

ここに挙げた1シーンはホントにごく一部で、他にもたくさん「ウワーーーーッ!!」となるシーンはいっぱいあります。粘つく汗をかきます。

もちろんそれだけの映画じゃないんですが、それだけの為に観てもいいと思う。軽く運動不足が解消されます。

さて今回はもう1本紹介したい映画が。

『イラク 狼の谷』です。

ことらは本当のアクション映画。トルコで歴代動員記録1位を獲得した史上最大のヒット映画です。世界28ヶ国で公開されましたが、あまりにも露骨に反米感情剥き出しの映画なので、アメリカでは軍関係者には観るなとおふれが出たとか。アメリカ大好きな人には向かないかも知れませんが、普通にアクション映画として観ても十分面白いです。アメリカ大嫌いならスカッとしてなお面白い…。こちらは今年の夏公開予定だそうです。
 

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