2007/5/10 Thursday

セスナの体験操縦で見た美しき天使の軌跡!

Filed under: 旅行・イベント — taka @ 23:11:44

2年前、takaは2度目のグァム旅行の時、セスナの体験操縦に挑戦した。 
フライトする直前まで雨が降っていて、飛べるかどうか微妙だったが、熱帯地方特有のスコールだったから、猛烈な雨の後はカラっと晴れてテイクオフが可能になった。 
セスナの体験操縦といっても、通常飛行になってからハンドルを持つだけだと思っていたら、離陸の操縦もやってくれという。 
エンジン回転数の調整と移動翼の操縦は教官がやってくれるので、動き出したセスナに心躍りながら、ハンドルを思いっきり引き上る! 
機体はあっという間に飛び立ち、美しい珊瑚の海とホテルを眼下におさめることとなった。 

この爽快感! 

ハンググライダーをやっていたくらいだから、元々、空を飛ぶのは大好きなのだが、こんな爽快感はめったに味わえるものではない。
しかし、このフライトには、さらにすばらしいプレゼントが用意されていた。 
しばらくすると、今まで見たことがないものを目撃することになった。 

「あれは何?」
 

それは、超巨大な丸い虹だった!
通常、地上で見る虹は下半分が地面に隠れてしまうものだ。 
しかし、上空では地面がないので、虹は円形で出現するのである。 
それは、この世のものとは思えない美しさだった。 
教官もこんな虹を見るのは初めてだという。 
「あなたは、私の知ってる中で一番ラッキーな体験操縦士だね!」 
そんな言葉もウワの空で見入ってしまう。 
残念だったのは、カメラを忘れて写真に残せなかったこと。 

でも、あの超巨大な丸い虹は今でも私の心に焼き付いています。
    

 

マスカラ付けすぎると黒い涙になる

Filed under: 映画・DVD, 思い出 — doku-kinoppy @ 12:23:31

茸です。

昨日のPEPEと同様、私も近年片付けられない女化が進んでおり、にっちもさっちも行きません。
どこに何があるのかさっぱりわからんのでたまに片付けると小銭が出てきたりしてなんだか得した気分!うふっ!思い出の品に何年かぶりに再会することもあるよ!きゃっ!

さて現在公開中の『黄色い涙』ですが、原作者の永島慎二先生は昔大変お世話になった方です。
以前勤めていた会社の真裏に住んでらして(永島先生曰く会社の方が裏で自分ちが表だ、という事でしたが)、会社の屋上に上って下を見ると、永島先生のお宅の庭が丸見えでした。広いお庭に大きなプールがあって、魚が泳いでいたっけな。

ご近所さんだったので、永島先生は毎日お茶を飲みに来られてました。お茶を飲んで、煙草吸って、社長と喋って、1〜2時間まったりされて帰られる。毎日その繰り返しです。私達も気軽にお話しさせていただいて、大先生なのに気さくな優しい方でした。
永島先生といる日々があまりに日常だったので、何を喋ったかとりとめなくてほとんど覚えていないのですが、
「今度みんなでハワイに行きましょう。マリファナ吸いに」
って仰っていたのは覚えてます。結局行かなかったけど、行きたかったですな。

ハワイには行かなかったけれど、湯布院と柳川に社員旅行で10日ほど行った時には、永島先生にもご一緒して頂きました。社員旅行に10日て。今にして思えばその間の業務はどうしてたのか、そんなことしてよく月刊誌が出せてたな。

花見では、一緒に着ぐるみを着て頂きました。私はピンクのゴジラ。永島先生は牛。酒に酔ってちょっとエロくなっておられました。その記憶は翌日にはなかったようです。

『かかしがきいたかえるのはなし』という本を担当させていただきました。
もちろん新装版ですが。
担当するにあたり、永島先生の作品を全て読みました。
漫画家っていうのは、魂を削って紙に命を写し込んでいる人のことをそう呼ぶんだ。
そう思いました。
優れた作品を描く人ほどかたわで、幸せな人生を送るために生きているのとは違うのだと。
『漫画家残酷物語』は、数ある名作の中でも特に好きな本です。

それが永島先生とさせていただいた唯一の仕事だったと思います。あとは遊んでばっかりでしたから。
本が出来上がったときに、『ガロ』の初代編集長だった長井勝一氏に呼ばれ、天ぷら屋でお食事をさせていただきました。
「この本を作ってくれてありがとう」
と言われました。

その後すぐ長井勝一氏は亡くなられ、一昨年永島先生も亡くなってしまった。
亡くなられたときは、後悔の念でいっぱいでした。
あんなにお世話になった方だったのに、亡くなられる前は何年も顔も見せなかった。
病状が悪いという話は聞いていたのに。
なんだかいつでも会えるような気がしていたので、わざわざ会いに行くのが恥ずかしかったのかもしれません。阿佐ヶ谷のCobuに行けば、今でも煙草を吸いながら珈琲を飲んでいる永島先生に会える気がする。

そんなわけで当然『黄色い涙』を観に行ったのですが、劇中で嵐の二宮和也演ずる漫画家の青年が、編集者にこんなもん売れるか!もっと売れる物を描け!と言われながらも一夏かけて魂込めて描き上げた作品が『かかしがきいたかえるのはなし』だったのです。もちろん本物じゃないが、永島先生の絵にそっくりな絵で下絵からペンが入っていくかえるが、かかしが見られて、胸が詰まりました。

いやあ、良かった。ホントに。
去年、永島先生のお墓参りに鎌倉に行ったんですが、今年も行こうかな。
「映画、良かったですよー」って言いに。

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